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Coco
ライター:Coco
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投稿して頂いた怖い話「お盆の病院」

オカルト系
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お盆の病院

タイトル:お盆の病院

ハンドルネーム:キッドさん

あれは当時、総合病院のとある病棟で働いていた時のことです。

それは夏のお盆の時期。

やはりこの時期は亡くなる方が多く、亡くなった方が寂しくて、一緒に他の方を連れて行っているんじゃないかということを看護師内で話していました。

その日は午前中から2人がお亡くなりになり、1人が危ない状態になっていました。

病院では危ない状態の人だけを集めた部屋がナースステーションの隣にあり、何かあればすぐに駆け付けられる様にしています。

亡くなったらエンゼルケアをして、霊安室に移動します。

そのため、その緊急部屋には重体の患者さんが1人になってしまいました。

午後になり一旦落ち着いた頃です。

その日、その方のご家族はまだ面会には来てませんでした。

しかし、その部屋からナースコールが鳴ったのです。

知らない間に誰かが面会に来たか、もしくは他の看護師が部屋に入り、何か緊急でナースコールを押したのかもと、自分ともう1人で駆け付けましたが、部屋には誰もいませんでした。

えっ!?と思いつつもベッドに近づき顔色とモニターに表示されている数値を見ると、安定はしていないものの、まだ大丈夫かなと思う状態でした。

少しケアをして、2人で部屋を出ようとしたその時です。

自分の後ろから声が聞こえてきました。

『次はこいつを連れて行く。』

バッと振り向くとそこに老人が立っていました。

一瞬ビクッとしたものの、その老人はニコッと笑うとその場から消えました。

その瞬間、部屋に設置してあるモニターとナースステーションのモニターの緊急アラームが鳴りだしたのです。

その患者は急変してしまい、数分後に亡くなってしまいました。

あの時の老人は死神だったのか、はたまた以前亡くなった方の霊が一緒に連れて行ったのか、今となっては分かりませんが、やはり人が亡くなるのはいつになっても慣れません。

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