🕯️はじめに:古城池トンネルとは?
今回ご紹介するのは、岡山県倉敷市にある――古城池トンネルです。
岡山県では比較的よく名前の挙がる心霊スポットで、「公衆電話に女性の霊が出る」「入口に落ち武者が現れる」「ジェットババアが車と並走する」といった噂が残っています。
私が以前訪れたときには、見た目も内部もごく普通の明るい道路トンネルで、正直なところ「なぜここがそんなに有名なんだろう?」と感じた場所でした。
ところが改めて調べてみると、古城池トンネルはもともと有料道路として開通したトンネルで、旧トンネルと新トンネルでは完成時期だけでなく、倉敷市の正式資料上の名称表記まで違うことが分かりました。
さらに心霊噂も、2004~2006年頃の古いネット記録まで遡ることができます。
今回は、旧有料道路としての歴史、周辺に実在する縄文遺跡や古墳、古い心霊サイトに残る怪談、そして実際に訪れた際の写真を分けて詳しく見ていきます。
🗺️古城池トンネルの情報
古城池トンネルの基礎情報
所在地:岡山県倉敷市福田町福田
道路:倉敷市道 駅前古城池霞橋線
旧・上り線:古城池トンネル
旧・上り線完成:1975年(昭和50年)
旧・上り線延長:453.9m
新・下り線:古城池とんねる
新・下り線完成:1999年(平成11年)
新・下り線延長:370.0m
旧トンネル供用開始:1975年10月9日
旧トンネル無料化:1977年1月1日
現在:上下線とも現役の道路トンネル
古城池トンネルの場所
古城池トンネルは、倉敷市中心部と水島方面を結ぶ主要道路上にあります。
現在は2本のトンネルが並んでおり、北向きの上り線が1975年完成の旧トンネル、南向きの下り線が1999年完成の新トンネルです。
旧記事では「扁額がどちらも『古城池とんねる』なので、正式名称もひらがな」と書いていましたが、ここは修正が必要でした。
倉敷市の2025年版「トンネル長寿命化計画」では、旧・上り線を「古城池トンネル」、新・下り線を「古城池とんねる」として別々に掲載しています。
旧トンネルは453.9m、新トンネルは370.0m。どちらも現在も交通量の多い現役道路です。
参考:倉敷市「トンネル長寿命化計画」
実は有料道路だった古城池トンネル
古城池トンネルの旧・上り線は、最初から無料道路だったわけではありません。
『岡山県史』を参照した倉敷市議会議員の記録によると、工事は1973年2月26日に着工。
1975年10月9日に供用が始まり、当初は1本のトンネルを片側1車線の対面通行で利用していました。
通行料金は普通車100円、小型車50円。
12年間で建設費を償還する計画でしたが、倉敷市が未償還分を一括で負担し、1977年1月1日に無料開放されています。
わずか1年余りで無料化された、かなり短命な有料道路でした。
旧トンネル北側に残る道路脇の広いスペースは、料金所があった場所と考えられています。
その後、交通量の増加に対応するため1999年に新しい下り線トンネルが完成し、現在の4車線道路になりました。
参考:倉敷市議会議員・さいとう武次郎「古城池トンネルは昔、有料だった?」
「古戦場・処刑場」の噂と、実際の周辺史
古城池トンネルには、「近くに古戦場があった」「処刑場があった」「火葬場や防空壕がある」といった話も付いて回ります。
しかし今回、倉敷市の文化財資料や遺跡報告まで確認しましたが、トンネル付近に古戦場や処刑場が存在したことを示す確かな資料は確認できませんでした。
ただし、この周辺に古い人の営みがあったこと自体は間違いありません。
古城池の堤防下には、市指定史跡の福田貝塚があります。
縄文時代後期を中心とする貝塚で、昭和20年代の発掘では縄文時代前期~晩期の土器、人骨、動物遺骸などが確認されています。
さらに道路拡幅に伴う発掘調査では「古城池南古墳」も確認されており、この一帯には古代から人々が暮らしていた痕跡が残っています。
つまり「古い人骨や古墳が見つかる土地」であることは事実ですが、そこから「落ち武者が出る」「処刑場だった」と結び付ける根拠は別途必要です。
参考:倉敷市「福田貝塚」
👻古城池トンネルに纏わる噂と心霊現象
- 旧トンネル手前にあった公衆電話に、半透明または白い服の女性の霊が現れる。
- 公衆電話の中で女性がニヤニヤ、ヘラヘラと笑っているという話がある。
- トンネル入口や近くの池に落ち武者の霊が現れる。
- 白い服の女性がトンネル内に立っており、目を合わせると良くないことが起きる。
- 自転車で走ると、出口付近に自転車に乗った人影が現れるが、いつまで走っても追い越せない。
- トンネル内でクラクションを鳴らすと、別の世界へ迷い込むという噂がある。
- 車と並走する「ジェットババア」「高速で走る老婆」が現れる。
- トンネル周辺には古戦場・処刑場・火葬場・防空壕があり、その霊が出るという噂がある。
- 教師がこの場所で自殺し、その霊が現れるというネット上の噂もある。
※ここに挙げた内容には古い掲示板・個人サイト・心霊サイトで語られている怪談が含まれます。自殺や処刑場など、裏付けが確認できない話についても、噂として実在するものは削除せず、史実とは分けて掲載しています。
古城池トンネルの怪談は、少なくとも2004年頃のネット記録まで遡ることができました。
2004年7月の古い掲示板には、「トンネルでクラクションを鳴らしながら反対車線を走ると異世界へ行く」という奇妙な噂が投稿されています。
同年8月には、スクールバスで古城池トンネルを通っていた複数の生徒が、行きと帰りに同じ場所へ立つ少女を見たという書き込みも残っています。
この投稿者は「昔、宜保愛子さんがテレビ取材に来た」とも書いていますが、該当番組までは今回特定できていません。
そのため、テレビ出演の件は古い投稿者の記憶としてのみ扱います。
さらに2005年5月には、「電話ボックスの中に半透明の女性がいて、ヘラヘラ笑っている」という、現在の公衆電話怪談とかなり近い投稿が確認できます。
同年12月には、自転車で通ると出口付近に自転車の人影が現れるが、どれだけ走っても追いつけないという体験談もありました。
2006年の個人ブログでも、古城池トンネルは「地元では昔から有名」とされ、公衆電話の女性、トンネル内の白い女性、横の池に現れる霊が紹介されています。
公衆電話は2005年頃には怪談の舞台として語られていましたが、2006年頃には「すでに見当たらない」とする記録が出始めます。正確な撤去年は確認できていません。
参考:古い岡山県心霊スポット掲示板ログ
📷古城池トンネルに実際に行ってみた
私が古城池トンネルを訪れたのは昼間でした。
心霊の噂が集中しているのは、1975年に造られた旧・上り線側です。
旧トンネルの手前には、うどん・そばのレトロ自販機で知られるドライブイン古城があります。
当時はそこでうどんを食べてから、トンネルの方へ向かいました。
ただし現在も交通量の多い現役道路です。写真は当時の訪問記録として掲載しますが、徒歩での探索や車道付近での長時間撮影を勧めるものではありません。

ドライブイン側から進むと、旧・上り線の古城池トンネルが見えてきます。
言われなければ心霊スポットだと気付かないくらい、外観は普通の道路トンネルです。
夜でも照明があり、山奥の旧道トンネルのような暗さはありません。

交通量はかなり多め。
坑口の扁額には「古城池とんねる」とひらがなで書かれています。
ただし先ほど触れたように、現在の倉敷市の管理資料では旧・上り線の名称は漢字+カタカナの「古城池トンネル」と記載されています。

旧トンネルは1975年完成。現在の公式資料では延長453.9mです。
旧記事では「約450m、幅10m、高さ6.7m」と紹介していましたが、今回の更新では倉敷市の現行管理資料を優先しています。
そしてこの道路が、開通当初は普通車100円の有料道路だったというのは、改めて調べても事実でした。


トンネル内部です。
かなり明るく、見た目だけなら普通の道路トンネル。
噂の落ち武者や白い女性が現れることもありませんでした。
当時は途中まで歩いて写真を撮りましたが、交通量の多い道路なので現在は徒歩探索をおすすめしません。


帰りは車で通過しました。
周囲の車もそれなりの速度で走っています。
車と並走するという「ジェットババア」も当然現れず(笑)
私が訪れた際には、結局これといった心霊現象はありませんでした。
🧪噂の真相と検証結果
古城池トンネルの心霊噂を遡ると、公衆電話の女性やトンネル内の少女といった話は、少なくとも2004~2005年頃のネット上ですでに確認できます。
そのため、最近のまとめサイトだけで作られた怪談ではありません。
一方、「古戦場」「処刑場」「火葬場」「教師の自殺」については、今回確認した行政資料・文化財資料・新聞検索の範囲では、トンネル怪談の由来として裏付けられる記録を確認できませんでした。
教師が自殺したという話は現在の心霊サイトのコメントにも存在するため、噂としては残しますが、事実としては扱えません。
また「落ち武者」の噂についても、近くに古城池という地名があるから古城や合戦を連想した可能性はありますが、トンネル付近の古戦場を示す資料は見つかっていません。
その一方で、古城池の堤防下に福田貝塚があり、人骨が実際に出土していることや、道路工事に伴って古城池南古墳が発掘されていることは確認できます。
ただし、これら縄文・古墳時代の遺跡と近代の幽霊話を直接結び付ける根拠はありません。
現時点では、古い怪談は確かに存在するが、その怪談の原因とされる事件・古戦場などは確認できないという整理が一番正確です。
😱古城池トンネルの恐怖度
雰囲気:★☆☆☆☆
立地:★☆☆☆☆
心霊現象の有無:★☆☆☆☆
過去の事故事件の有無:★☆☆☆☆
総合評価:★☆☆☆☆
✍️まとめ
岡山県では有名な化けトンとして名前が挙がる古城池トンネル。
実際に行ったときは、明るく交通量も多く、心霊スポットとしてはかなり拍子抜けした記憶があります。
しかし今回、古いネット記録まで遡ってみると、公衆電話の女性や少女の目撃談は2000年代前半にはすでに語られていました。
さらにトンネル自体も、1970年代に造られた短期間の有料道路だったという意外な歴史があります。
古戦場や処刑場という噂の裏付けは見つかりませんでしたが、周辺には福田貝塚や古墳など、古代から人が暮らしてきた痕跡が実際に残っています。
怪談と歴史を混ぜずに見ていくと、「ただの明るいトンネル」だった印象とはまた違った面白さがありますね。
現在も交通量の多い現役道路なので、肝試し目的で道路上を歩き回るのは避けてください。
というわけで、今回はここまで。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
それでは――お憑かれさまでした。
🔗関連する心霊スポット
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古城池トンネルの旧公衆電話を覚えている方、女性の霊や落ち武者を見たという方、昔のテレビ番組でこの場所を見た記憶がある方の情報をお待ちしています。
特に、公衆電話の正確な撤去年や、2000年代以前から聞いていた怪談をご存じの方がいれば、ぜひお問い合わせフォームやコメントからお聞かせください。




コメント
ここのトンネルの心霊現象が出るのは休日の雨の日の夜だそうです。父親から聞きました笑 車で通る時は窓を閉めて走らないと霊が入りこんでくるとか来ないとか…
古城池トンネルの近くに池があるんだけどそこの方がやばいんじゃないかな|ω・)