🕯️はじめに:一龍旅館とは?
大阪府貝塚市。
水間寺にほど近い池のほとりに、かつて大きな旅館の廃墟が残っていました。
それが今回ご紹介する――一龍旅館です。
正式には「国際ホテル一龍」と呼ばれていたとされ、鉄筋コンクリートの本館と木造棟が池に面して建っていました。
廃墟となった後は関西でも有名な心霊スポットとなり、様々な噂が広がります。
「女将や経営者一家が自殺した」
「大火事で多くの人が亡くなった」
「心中を図った男女のうち女性だけが亡くなった」
「2階の窓から女性の霊が見ている」
「遺体が捨てられたことがある」
しかし調べてみると、旅館には心霊噂とは別の興味深い歴史が残っていました。
今回は一龍旅館の歴史と怪談、そして解体される前に私が撮影した写真を詳しく見ていきます。
🗺️一龍旅館の情報
一龍旅館の基礎情報
通称:一龍旅館
正式名称:国際ホテル一龍とされる
所在地:大阪府貝塚市水間付近
開業:1959年(昭和34年)とする廃墟資料あり
閉業:1989年(平成元年)頃とされる
構造:鉄筋コンクリート3階建て本館+木造棟など
立地:水間公園・池の近く
現在:本館・木造棟とも解体済み
一龍旅館の場所
一龍旅館は、水間寺や水間公園に近い池のほとりに建っていました。
水間地区は古くから水間寺への参詣客で栄え、水間鉄道も1926年に水間まで全線開通しています。
貝塚市公式資料では、水間鉄道が水間寺への参詣電車として発展した歴史が紹介されています。
一龍旅館については、水間鉄道が料理旅館事業を行っていたという過去資料の記録もネット上に残っています。
廃墟検索地図では1959年開業、1989年頃閉業と整理されています。
(参考:廃墟検索地図 一龍旅館)
周辺情報
一龍旅館は池に面した独特の立地で、南側に鉄筋コンクリート3階建ての本館、北側に宴会場などを備えた木造棟があったとされています。
1970年前後には増築も行われたようですが、詳しい変遷には不明な点が残っています。
廃業後は長期間放置され、関西を代表する大型廃墟のひとつとして知られるようになりました。
2000年代には木造棟が解体。
本館も2015~2016年頃に解体され、2016年4月の廃墟ブログには「更地になっていた」という現地報告が残っています。
現在は、この記事に掲載しているような建物を見ることはできません。
👻一龍旅館に纏わる噂と心霊現象
- 女将や経営者一家が自殺したという噂がある。
- 大きな火災があり、多くの人が亡くなったという噂がある。
- 男女が心中を図り、女性だけが死亡したという噂がある。
- 2階の窓から女性の霊がこちらを見ている。
- 写真を撮ると女性の顔や白い影が写る。
- 館内から女性の呻き声や足音が聞こえる。
- 廃墟となった後、遺体が捨てられたことがあるという噂もある。
- 解体しようとすると事故が起き、なかなか取り壊せなかったという噂がある。
※これらは心霊サイト・廃墟サイトなどで語られてきた噂です。女将の自殺、火災による多数死亡、殺人事件などについて、今回確認した資料では確かな新聞報道や公的記録を確認できませんでした。
一龍旅館は、とにかく“曰く”の種類が多い廃墟でした。
中でもよく見かけるのが、女性の霊に関する話です。
「心中を図った男女のうち女性だけが亡くなり、逃げた男性を今も探している」という筋書きで、2階の窓から女性が見ているという怪談につながっています。
ただし、事件そのものを裏付ける資料は確認できません。
また「解体工事で事故が相次ぐ」という話もありましたが、最終的に建物は実際に解体されています。
噂として存在することと、史実であることは分けて見ておきましょう。
📷一龍旅館に実際に行ってみた
私が一龍旅館を訪れたのは2015年4月1日。
本館がまだ残っていた時期です。
ここからの写真は、解体前の姿を記録した過去資料としてご覧ください。
現在の立入禁止区域や私有地への侵入を勧めるものではありません。

池の向こうに見える建物が一龍旅館です。
水辺に建つ姿はかなり特徴的で、遠くからでもすぐに分かりました。


近くで見ると、建物の傷みはかなり進んでいました。
この時点ですでに木造棟はほぼ失われ、主に鉄筋コンクリートの本館が残っていたようです。


館内には長い廊下が残っていました。
ネットでは、この辺りで女性の顔が写ったという話も見かけます。





客室や窓周辺もかなり荒れていました。
2階の窓から女性の霊が覗くという噂を思い出しますが、撮影した写真にはそれらしい姿は確認できませんでした。






内部はかなり荒廃しており、心霊以前に建物として危険な状態でした。
現在は解体されているため、これらは過去の記録です。





この日の探索では、女性の霊や呻き声など、明確な心霊現象はありませんでした。
ただ、池の畔に巨大な廃旅館が残っている光景そのものは、とても印象的でした。
🧪噂の真相と検証結果
一龍旅館については、1959年開業・1989年頃閉業、木造棟とRC本館が存在したことなど、廃墟資料や航空写真からかなり具体的な変遷を追うことができます。
2005年には固定資産税滞納により貝塚市が差し押さえ、2013年に競売にかけられたという記録もあります。
そして2015~2016年頃には本館も解体されています。
一方、女将の自殺、大火災、殺人、心中未遂、遺体遺棄などの話については、今回確認した範囲で確かな事件記録は見つかっていません。
それでも、これらの話が長年心霊噂として語られてきたこと自体は確認できます。
私が訪れた際には心霊現象はありませんでした。
😱一龍旅館の恐怖度
雰囲気:★★★★☆
立地:★★★☆☆
心霊現象の有無:★☆☆☆☆
過去の事故事件の有無:★☆☆☆☆
総合評価:★★★☆☆
✍️まとめ
一龍旅館には、自殺・火災・心中・女性の霊など、数多くの怖い噂が存在しました。
ただし、それらの多くは裏付けが確認できないまま広まった怪談です。
一方で、1950年代から営業した大型旅館が長期間廃墟として残り、2015~2016年頃に姿を消したという歴史は確認できます。
私が2015年に撮影した写真は、解体直前の一龍旅館を記録したものになりました。
現在は建物がないため、現地へ廃墟探索に向かう意味はありません。
というわけで、今回はここまで。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
それでは――お憑かれさまでした。
🔗関連する心霊スポット
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・源氏の滝
・ほととぎす旅館
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