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【心霊スポット】一家惨殺事件と白い女の霊!?旧々吹上トンネルの怪談、1903年の記録と強盗事件の真相【東京都】

Coco
ライター:Coco
怪談を書いたり、お化け屋敷を作ったり、全国の心霊スポットを巡ったりしています!
オカルト系
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🕯️はじめに:旧々吹上トンネルとは?

白い和服の女が現れる。少女の泣き声が聞こえる。かつて一家が惨殺された――。

東京都青梅市の旧々吹上トンネルには、そんな怪談が残っています。現在は鉄板で封鎖され、内部には入れません。

今回調べて気になったのは、よく書かれている「1904年完成」という数字です。青梅市の資料には1903年の落成検査、別の地域史には1904年の開通と記されていました。さらに殺人事件の噂にも、現地関係者の証言と合わない部分があります。まずは古い記録から順に確かめてみます。

🗺️旧々吹上トンネルの情報

旧々吹上トンネルの基礎情報

正式名称:旧吹上隧道(明治の吹上隧道)
通称:旧々吹上トンネル・旧旧吹上トンネル・古吹上トンネル
所在地:東京都青梅市黒沢地区~成木地区・吹上峠
旧路線:現在の東京都道53号青梅秩父線に当たる旧々道
落成検査:1903年(明治36年)5月/青梅市の引用史料による
開通:1904年(明治37年)8月/青梅市立成木小学校の地域史による
全長:112m
幅員:3.3m
高さ:2.8m
構造:煉瓦巻きの道路隧道
封鎖:2009年(平成21年)3月頃
現況:坑口は鉄板で封鎖され、内部の通行・立入り不可

「旧々」と呼ばれる理由は、もう2本の新しいトンネルが造られたからです。昭和にできた2代目が「旧吹上トンネル」、平成にできた3代目が「新吹上トンネル」。こちらはその初代に当たり、当時の正式な名前は「吹上隧道」でした。

幅3.3m、高さ2.8mという寸法は、現在の乗用車や大型トラックを前提としたトンネルとはまるで違います。東京府の道路トンネルとして第一号とされ、煉瓦を使った坑門と内壁が当時の土木技術を伝えています。

旧々吹上トンネルの場所

東京都青梅市の吹上峠、黒沢と成木の境にあります。現在の成木街道を車で抜けると、通常目にするのは平成の新吹上トンネル。その上方に昭和の旧吹上トンネルがあり、さらに山を登った旧々道の先に明治の旧吹上隧道が残されています。

2006年の廃道探索記事を見ると、昭和の旧道は一部の街灯が点灯していた一方、明治の道は道路としての機能をほぼ失い、草木や崩れた路盤に覆われていました。

明治隧道の坑口は現在封鎖されています。周囲には私有地や作業用の設備もあるため、立入禁止のゲートを迂回して近づく場所ではありません。

周辺情報

この峠では、地面の高さがそのまま道路の歴史になっています。最も高い位置には1828年に造られた切通し。そこから下に1904年開通の明治隧道、1950年代に造られた昭和隧道、1993年開通の新吹上トンネルと続きます。

近くには、事件の舞台として噂される居酒屋兼住居の跡があったとされ、現在は資材置場として利用されている場所もあります。ただし、昔の廃墟写真に写る建物がそのまま事件当時の建物だったとは限りません。後ほど詳しく確認します。

出典:青梅市文化財ニュース第140号「初代吹上トンネルの開さく」(1999年6月15日)/『週刊女性PRIME』同記事2ページ目・土地関係者への取材/心霊スポット研究所「旧・旧旧吹上トンネル総集編」(2007年撮影写真を含む)

👻旧々吹上トンネルに纏わる噂と心霊現象

  • 白い和服を着た女性の霊が現れ、近づくと恐ろしい表情で追いかけてくる。
  • トンネル内から幼い少女の泣き声が聞こえてくる。
  • 途中で振り返ると、何体もの霊が後ろから追いかけてくる。
  • 近くの居酒屋で一家が惨殺され、逃げた少女がトンネルの中で殺されたという。
  • トンネルを訪れてから1か月以内に不幸が起きる。
  • 天井や壁に人間の顔が浮かび上がり、心霊写真が撮れる。
  • 過去の殺人事件の犯人がこの峠に潜伏し、遺体を隠したという。
  • 明治の隧道に入ると異様な気配があり、出口へ向かっても戻されるような感覚になる。

吹上峠の3本のうち、この初代隧道は特に殺人事件と結び付けて語られてきました。怪談の内容も一定ではありません。被害者が女将と娘の2人だったり、老夫婦と孫娘だったり、家族4人が殺された話になったりします。

女性の霊が現れるという噂は長く続いており、旧吹上・古吹上の両方が2005年の超心理学研究の探索地一覧にも登場しました。ただし、同じ資料でも旧吹上トンネルは「女性たちの霊」、古吹上トンネルは「男性霊」と、内容は異なります。

白い女性の話はなぜ「古吹上」にまで広がったのか。そのあたりを見ていくと、噂が年代や場所を飛び越えて混ざり合った様子が見えてきます。

出典:小林信正「心霊現象における実証的研究」『超心理学研究』第10巻1・2号(2005年)/全国心霊マップ「旧旧吹上トンネル」/『週刊女性PRIME』「吹上トンネル」で聞こえる幼子の泣き声と悲しい記憶(2021年4月4日)

📷旧々吹上トンネルに実際に行ってみた

ここからは、旧々吹上トンネル周辺の撮影写真15枚を紹介します。明治の隧道は2009年から閉鎖が続いています。以下はあくまで現地の記録写真として掲載し、封鎖の内側へ入ったという説明は加えていません。

旧々吹上トンネル周辺の撮影記録 1
旧々吹上トンネル周辺の撮影記録 2
旧々吹上トンネル周辺の撮影記録 3
旧々吹上トンネル周辺の撮影記録 4
旧々吹上トンネル周辺の撮影記録 5
旧々吹上トンネル周辺の撮影記録 6
旧々吹上トンネル周辺の撮影記録 7
旧々吹上トンネル周辺の撮影記録 8
旧々吹上トンネル周辺の撮影記録 9
旧々吹上トンネル周辺の撮影記録 10
旧々吹上トンネル周辺の撮影記録 11
旧々吹上トンネル周辺の撮影記録 12
旧々吹上トンネル周辺の撮影記録 13
旧々吹上トンネル周辺の撮影記録 14
旧々吹上トンネル周辺の撮影記録 15

🧪噂の真相と検証結果

1903年完成? 1904年開通?

青梅市が1999年に発行した『文化財ニュース』第140号には、引用された市史史料をもとに1903年5月の落成検査が記されています。一方、成木小学校の2025年の地域史は1904年8月の開通と記載。検査と一般供用を別の日付として読めば両立しますが、当時の開通告示までは確認できませんでした。

資料:青梅市文化財ニュース第140号(1999年)/成木小学校「成木今昔物語③」(2025年)

トンネル建設を動かした川口昌蔵

1886年に開削運動を始めた中心人物が川口昌蔵です。工事は村の反対や予算不足で難航。1898年には道路・橋を含む約1万5,670円の予算が議決されました。2025年の成木小学校の資料には、川口が工事後の借金に対応するため、1906年に宅地や畑を売ったという記録も紹介されています。

全長112mのトンネルですが、開通には約20年の運動と地元住民の負担がありました。

資料:青梅市文化財ニュース第140号/成木小学校「成木今昔物語④」

2005年には「男性霊」の噂だった

現在の旧々吹上トンネルでは白い女性の霊が有名です。しかし、2005年の『超心理学研究』に載る一覧では、古吹上トンネルは「男性霊」「焼身自殺」、昭和の旧吹上トンネルは「女性たちの霊」「女性殺人事件」と分けて記されています。

今の怪談と一致しない点が気になりました。いつ女性霊の話が初代の隧道にも広がったのかは、さらに古い記録が必要です。

資料:小林信正「心霊現象における実証的研究」(2005年)

一家惨殺の噂と、現地関係者の証言

2021年4月4日の『週刊女性PRIME』は、旧々吹上トンネル手前の土地の関係者を取材しています。その証言によると、終戦直後、黒沢側にあった居酒屋兼住居へ強盗が入り、高齢女性と嫁の2人が建物内で殺害されたそうです。

よく語られる「少女が逃げ込んだトンネルで殺された」という話とは、被害者も現場も異なります。この証言は事件を考える手掛かりになりますが、発生日を特定できる当時の新聞原紙や裁判記録までは今回確認できませんでした。

資料:『週刊女性PRIME』現地取材(2021年)

鉄板による封鎖はいつから?

2006年の廃道探索記録には内部へ入れた頃の様子が残っています。一方、Wikimedia Commonsには2009年3月19日公開の、鉄板で塞がれた坑口の写真があります。少なくともその時点で封鎖された姿が記録されていました。工事の正確な日付は未確認です。

資料:「山さ行がねが」2006年の探索記録/Wikimedia Commonsの封鎖写真

😱旧々吹上トンネルの恐怖度

雰囲気:★★★★★
立地:★★★★☆
心霊現象の有無:★★☆☆☆
過去の事故事件の有無:★★☆☆☆
総合評価:★★★★☆

✍️まとめ

旧々吹上トンネルは、怪談だけでなく、建設の経緯も意外なほど記録が残っている場所でした。1903年の落成検査と1904年の開通は、同じ出来事を違う日付で書いたとは限りません。

殺人事件についても、2021年の証言は「トンネル内での一家惨殺」という噂と一致していません。事件当時の新聞と、女性霊の怪談がいつ初代隧道に結び付いたのか。この2点は引き続き調べたいところです。

それでは――お憑かれさまでした。

🔗関連する心霊スポット

同じ吹上峠には、1950年代に造られた旧吹上トンネルと、現在の幹線道路である新吹上トンネルもあります。それぞれ建設年代や怪談の内容が異なるため、あわせて読むと吹上峠の歴史がつかみやすくなります。

💬読者の声・体験談を募集中

旧々吹上トンネルを封鎖前に訪れたことがある方、成木・黒沢地区でかつての道路を利用していた方、古い事件についての資料をご存じの方からのお話をお待ちしています。
心霊現象の体験談はもちろん、工事の記録や昔の写真に関する情報も、コメント・お問い合わせフォームからお寄せください。

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