ご近所付き合い
タイトル:ご近所付き合い
ハンドルネーム:ヒカリさん
僕は霊視ができます。
親友の奥さんのお母様が足が悪いのをずっと悩んでいました。
その家には弟さん夫妻とその長男と次男、お母様と5人で暮らしています。
家はお母様の亡き弟さんが建てたものらしく、思い出も詰まっている家です。
でも土地柄が悪いのか、霊障で悩んでいました。
女の霊が長男に悪さをする。
お婆さんの霊がいる。
僕はその話を聞いて、部屋の間取りを書いて貰いました。
間取り図を見ながら、ある場所を指差して「こことここにいるよね?だからやたら音もするし、気配も感じるはずです。」と言うと当たっていました。
その場所は…
まず長男の部屋と洗面所。
そこでは必ず長男が髪を触られたり、寝ているところを見られたりと反応がありました。
その理由は女の霊が長男を自分の息子と思い込み、また長男もそれを受け入れているという、独占欲からくる念を感じました。
そのせいか彼の性格もずばりと当たります。
特に女性に関して飽きっぽく、付き合っても長続きしない。
他にも全てが当たっており、びっくりされました。
そして、お婆さんの霊です。
和室の奥にベッドがあり、その奥にクローゼットがあります。
クローゼットの中には昔の大切なものがしまってあり、ずっと開かずの間になっていました。
その中にお婆さんがいて、そこから出たがっている…という雰囲気がしていました。
お母様の足をずっと這い上がるようにすがってくるお婆さんの霊の正体は…
小さい頃によく遊んでいた、近所のお姉さんにあたる人だったとお母様はおっしゃいました。
その近所のお姉さんとよく遊んでいた時にお母様は当時の旦那さんと結婚することになります。
残されたお姉さんは素直にお母様を祝っていました。
結婚祝いとして桐のタンスをプレゼントされました。
時が経ち、お互いの子供も育ち、お互いに仲が良かったそうです。
子供が結婚して悲劇が起こります。
近所のお姉さんが農薬を飲んで病院に運ばれました。
当時、その息子さんは主導権を嫁さんの方に奪われていました。
そんな息子さんが医者に言った一言が『どうでもいいから処置しないでください!』と本人を目の前に言い放ったそうです。
お姉さんは悔しがって、後悔しながら亡くなられたそうです。
話は戻ります。
クローゼットの前に立つと急激にお腹が痛くなりました。
焼けるような痛み、内臓を焼かれるような激痛が襲ってきました。
我慢できずに苦しんでいる僕に粗塩やお酒を撒いてくれて痛みは消えました。
相当に強い恨みと救いを求めている感じがすると言うと、お母様はその話をしてくれました。
お母様の足の痛みはお婆さんが救いを求めていて、だから足が重いのです。
クローゼットを開けたら、古びた桐のタンスが…
お母様ですら忘れていたそうです。
僕はそのタンスを綺麗にするように、クローゼットの中を換気すること、日の光を入れてあげることを守らせました。
そして、足の痛みも手を合わせて供養させていただきました。
次の日から足の痛みが消えたことにびっくりしたお母様は僕に感謝してくれました。
『8年もかけて痛みが何をやっても消えなかったのに、嘘みたいに消えた。』
今は普通に痛みもなく日常を過ごされています。
お婆さんの方のご家庭はというと、家は立派だけど全てが上手くいかず、いつも夫婦喧嘩が絶えなかったり、子供も障害を持っているらしく、かなり苦しまれているご様子です。
因果応報…
お婆さんの霊は今でもその家庭を恨んでいるので成仏はできません。
ですが、お母様に対しての願いは叶ったのでお母様にちょっかいを出すことはなくなりました。
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