根香寺
今回行ってきた心霊スポットは香川県にある根香寺です。
名前の読み方はねごろじと読みます。
根香寺は四国八十八箇所霊場の第八十二番札所でもあります。
四国八十八箇所霊場とは空海(弘法大師)の縁のある88ヶ所の寺院をまとめてそう呼ばれており、その88ヶ所の寺院を周る方をお遍路さんと呼んでいます。
本来ありがたいはずの場所がなぜ心霊スポットと言われてしまっているのか?
それにはこのお寺に伝わる牛鬼伝説が関係していると言われています。
今回は牛鬼伝説も含め、このお寺にはどんな噂や心霊現象があるのか紹介していきますね。
◇根香寺の場所◇
場所は地図の通りです。
有名な寺院ですし、この場所をナビにセットすれば迷うことなく着くかと思います。
根香寺の門のすぐ前には無料駐車場もあります。
◇根香寺の噂、心霊現象◇
根香寺の主な噂、心霊現象を集めてみました。
- 根香寺には牛鬼伝説が伝わっており、牛鬼の角が保管されている。
- 白い着物の女性の霊が出る。
- 根香寺の門の横にある公衆電話に霊が出る。
- 根香寺の門の横にある公衆電話から電話をかけると死者と繋がる。
- 根香寺の門の横にある公衆電話がいきなり鳴り出し、その電話を取ってしまうと呪われる。
- 丑三つ時に根香寺の鐘を撞くと呪われる。
一つめの噂ですが、実際に根香寺には牛鬼伝説が伝わっており、牛鬼の角が保管されています。
牛鬼とは何か?というと人を食い殺す残忍な妖怪です。
見た目については頭は牛、胴体は鬼という話もあれば、その逆パターンもあるそうです。
しかし根香寺の牛鬼は猿の顔に虎の胴体、前脚にはムササビやコウモリの様な翼がついていたと言われています。
江戸時代の初め頃に根香寺の近辺で牛鬼が悪さをしており、弓の名手であった山田蔵人高清によって退治されました。
その時に牛鬼の角が切り取られ根香寺に奉納されたそうです。
上のサイトに牛鬼伝説の詳細、牛鬼の掛け軸と角の画像があります。
また日本各地に伝わっている牛鬼の言い伝えによると牛鬼は女性に化けて出るという話や、濡女や磯女等の女性の妖怪と一緒に出るという話が伝わっており、二つめの噂の白い着物の女性の霊と関係しているのではないかと思われます。
三つめ~五つめの噂の公衆電話と牛鬼の関係性は不明ですが、私が探索に行った時には公衆電話は既に撤去されてしまっていました。
◇実際に根香寺に行ってみた◇
夜中に根香寺に行ってみました。
ここの五色台という山一帯が心霊スポットとも言われており、近くにある白峯寺や五色台トンネルも心霊スポットと言われています。
暗い山道を車で登っていくとひっそりと根香寺がありました。
神社は基本的に24時間参拝できますけど、寺院は営業時間外は入れない場所が多いので、入れるか不安だったのですが心配は無用でした。
では早速、写真を見ていきましょうか。
根香寺の門の前に駐車場があるのですが、行った当時はそのことを知らず、途中にある駐車場に車を停めてそこから探索しました。
門から入る正規のルートではなくて、参道の途中に横道がありそこから入っていきます。
なんて書かれているか分かりませんが、お墓の様な石碑がありました。
右上には大きなオーブ(玉響現象)がありますが、単なる埃でしょう。
この時使っていたカメラは安物だからか、なぜかよくオーブが写ってしまうんですよね。
横道から参道に合流し、少しすると階段がありました。
怖そうな雰囲気はありますが、特に何も感じません。
とりあえず階段を上り、本堂を目指して歩いていきます。
水かけ地蔵、役の行者像がありました。
役行者(えんのぎょうじゃ)は役小角(えんのおづぬ)とも呼ばれ、7世紀後半に活躍した呪術師です。
修験道の開祖でもあり、鬼神を使役する程の力を持っていました。
その力を恐れた朝廷は役行者を伊豆島に流罪にしたそうです。
鬼神を操る役行者と牛鬼伝説の残る根香寺は非常に関係が深いですね。
本堂に着きました。
本堂に牛鬼の掛け軸と角が保管されているそうですが、一般公開はされておらずネットでのみ公開されています。
上のサイトに画像が載っています。
なんかブツブツしてて気持ち悪い角ですけど、実際はなんなんでしょう?
大概こういうのは作り物なんですよね。
各地に伝わる人魚や河童のミイラも作り物しかありませんし…
本堂では特に何も起こらなかったので、根香寺の入り口の門までやってきました。
根香寺の説明看板があったので文字に起こしておきます。
平安時代に弘法大師(空海)が華蔵院を、智証大師(円珍)が千手院を創建し、その後円珍により開基され、その両院を総称して根香寺となった。
境内には、両大師とともに千手観音・五大尊像が祀られている。
山岳仏教の特徴を残し、かつて99の僧房があったが、度重なる兵火により、その大半が焼失するも、初代高松藩主・松平頼重により再興された。
現在、本尊である千手観音像は秘仏で、33年に一度御開帳され、国の重要文化財の指定を受けています。
かの有名な弘法大師(空海)と智証大師(円珍)によって建てられた御堂をまとめて根香寺となったようです。
こんなにもありがたいお寺を心霊スポットと呼ぶのは罰当たりな気もしますね…(笑)
こちらが根香寺の門です。
山門と呼べばよいのでしょうか、仁王像があるから仁王門と呼べばよいのでしょうか?
門の左右には大きな草鞋が掛けられています。
この近くに牛鬼像と霊の出る公衆電話があるらしいのですが…
噂の公衆電話がなかなか見つからなかったのでネットで詳しく調べてみると、既に撤去済みだとか…
こういうこと多いんですよ。
牛鬼像も探したんですけど、なぜか見つからず。
これが本当に謎なんですよね、他に行かれてる方のブログとか見てるとなんの苦労もなく牛鬼像を見つけてるのに、私が行った時はどこにも見当たらないなんて…
噂にはありませんでしたが、夜になると動き回ってるとか!?
門の横にある仁王像と大きな草鞋です。
写真はこれで終わりですが、特に何もおかしなものは写ってないですよね?
◇最後に◇
白い着物の女性の霊が出るという噂でしたが出てこず、様々な心霊の噂のある公衆電話は既に撤去済みとのことで確認できませんでした。
夜のお寺ということでもちろん怖そうな雰囲気はありますが、所詮は雰囲気だけの場所ですね。
ありがたいお寺ですから、心霊スポットとして面白半分で行くのは良くないかもしれません。
では終わります、お憑かれ様でした。
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