幽霊クイズ番組
タイトル:幽霊クイズ番組
ハンドルネーム:キッドさん
19歳の時、ある仕事の関係で寮で暮らしていた。
その寮は4人部屋がいくつかあるところだった。
ある日、仕事終わりに先輩が面白そうな番組がやるから俺の部屋に来て一緒に見ようと誘ってきた。
先輩の部屋へ行くと他にもその部屋の先輩が2人いて、俺を含めて4人でテレビを見ることになった。
その番組というのは今ではあまり放送されなくなった心霊番組。
当時は夏になればどこも心霊番組がやっていた時代であった。
どんな心霊番組なのかと先輩に聞いたところ、心霊スポットで霊能者と我こそは霊感が強いという人が集まってクイズをするというもの。
霊能者が問題を出し、集まった4人の男女が答えるという。
例えば、そこの出入り口に立っている霊はどんな霊でしょうか?というようなクイズ番組であった。
その番組を見るのになぜ俺が呼ばれたのかというと、俺も霊感が強く、このクイズ番組の問題を一緒に答えてほしいということで呼ばれたのである。
俺は「いいですよ。」と軽く返事をし、4人で番組を見始めた。
番組が始まり、最初の問題が出された。
すぐに俺も答えると、番組内で答えている4人と同じ答えであった。
先輩達は『おぉ、同じやん!』と最初は驚くように番組を見て言っていた。
しかし、どんどん問題が出され、その答えが全て合っていることにだんだん怖くなってきたようであった。
先輩たちは俺の霊感が強いということをあまり信じておらず、本当かどうかを知りたいという気持ちで誘ったようなのである。
5問目は今一瞬聞こえた声はどんな声でどんな内容だったでしょうか?というもの。
先輩たちは『え?聞こえたか?』と言っているなか、俺は「入ってくるな、死ね。」と聞こえたと答えた。
少しだけ言葉は違っていたが、番組内の4人も死ねという言葉は聞こえたと答えており、だいたい合っていた。
先輩たちは無言になり…
いよいよ最終問題。
スタッフがとある心霊スポットのトンネルに入って戻ってきた時に何体の霊が憑いてきたか?という問題であった。
その問題に「7.5」と答えると、『ん?7.5の0.5ってなんだ?』と先輩たち。
「えっと、身体全体が写ってなくて、顔だけとか手だけとかのもあって、ちゃんと数が数えられないです。」と答える。
番組内でも4人の回答がまばらで、数がしっかりと数えられないと答えた。
それを聞き、先輩たちは『マジか…』とさっきよりさらに顔がひきつっていた。
番組が終わり、先輩たちが『いやー、すごいな。本当に見えるんだな。』と言うので、俺は「はい。まぁ見えない人からしたら信じられないですよね。」と答えた。
番組がやらせだったとしても、答えが俺と一緒になることは不思議なことであるし、先輩たちからしたら怖かったようだ。
俺は自分の部屋に戻るため、最後に先輩たちに声をかけて戻ることにした。
「それじゃ部屋に戻ります。楽しい番組でした。ありがとうございます。あ、今日は部屋に4人全員おられたんですね。」と言い残して部屋に戻った。
俺が部屋を出て少しして部屋から悲鳴があがった。
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