🕯️はじめに:枕木山廃ラブホテル(ホテル・シャモニー)とは?
「ホテルで殺人事件が起きた」
「経営難に陥ったオーナーが3階で首を吊った」――。
島根県松江市には、そんな強烈な噂が残る廃ラブホテルがあります。
今回ご紹介するのは――枕木山廃ラブホテル(ホテル・シャモニー)です。
枕木山周辺に残る大型の廃ホテルで、心霊スポットとしては、オーナーの霊、白い服の女性、おかっぱの少女、白いもや、心霊写真など数多くの怪談が語られてきました。
ところが施設そのものを調べると、「ホテル・シャモニー」は心霊サイトだけに現れる架空の名前ではありません。
松江市が公開している行政資料には、廃止事業場として「シャモニー2号」の名称が残っています。
さらに2007年刊行の中田薫・中筋純『廃墟本2 THE RUINS BOOK 2』にも「ホテルシャモニー(島根県松江市枕木町)」が収録されており、遅くとも2000年代半ばには全国的な廃墟物件として知られていました。
では、「殺人」「薬物中毒者の自殺」「オーナー首吊り」は本当に起きたのでしょうか。
今回は、ホテル・シャモニーの実在記録と廃墟化、心霊噂の内容、事件説の裏付け、そして私が実際に訪れた際の写真を整理します。
🗺️枕木山廃ラブホテル(ホテル・シャモニー)の情報
枕木山廃ラブホテル(ホテル・シャモニー)の基礎情報
通称:枕木山廃ラブホテル
施設名:ホテル・シャモニー
所在地:島根県松江市枕木町周辺
用途:ラブホテル・旅館業系施設とみられる
行政資料:「シャモニー2号」の施設名を確認
旧電話番号資料:「ホテル シャモニー」の事業者情報あり
廃墟資料:2007年刊『廃墟本2』に収録
正確な開業年:未確認
正確な閉業年:未確認
現在:老朽化した私有建物。無断立入不可
枕木山廃ラブホテル(ホテル・シャモニー)の場所
建物は廃墟化していても所有権のある私有物です。この記事に掲載している内部写真は過去の訪問記録です。現在の立入可否とは関係ありません。無断で敷地・建物へ入らないでください。
行政資料に残る「シャモニー2号」
ホテル・シャモニーの実在を確認するうえで重要なのが、松江市の行政資料です。
松江市が公開する「廃止事業場一覧」には、施設名として「シャモニー2号」、所在地として「枕木町487-87」が掲載されています。
一方、古い電話番号データベースには「ホテル シャモニー」、住所「島根県松江市枕木町103」、電話番号0852-34-0791という事業者情報が残っています。
住所が一致しないため、同一敷地内の別棟、旧地番、1号・2号の別施設など複数の可能性があります。
現段階で両者を完全に同一建物と断定するのは避けますが、少なくとも枕木町に「シャモニー」という宿泊・旅館業系施設が実在したことは、心霊サイト以外の資料からも確認できます。
参考:松江市「廃止事業場一覧」
2007年には『廃墟本2』に掲載
中田薫・中筋純による『廃墟本2 THE RUINS BOOK 2』は2007年4月26日刊。
その収録物件のひとつとして、はっきり「ホテルシャモニー(島根県松江市枕木町)」が挙げられています。
つまり遅くとも2000年代半ばには営業を終え、廃墟専門書の取材対象になる状態だったことが分かります。
ただし、正確な開業年・閉業年・経営会社については、今回確認した資料だけではまだ確定できません。
参考:『廃墟本2 THE RUINS BOOK 2』書誌情報
👻枕木山廃ラブホテル(ホテル・シャモニー)に纏わる噂と心霊現象
- 薬物中毒者がホテルで自殺した。
- ホテルで殺人事件が起きた。
- 事件や幽霊の噂で客足が途絶え、経営難になったオーナーが3階で首吊り自殺した。
- 自殺したオーナーの霊が現れる。
- 2階ベランダに白い服の女性の霊が現れる。
- おかっぱの少女の霊が現れる。
- 白いもやが現れる。
- ホテル入口で心霊写真が撮れる。
- 近くに停めた車が、戻ると反対向きになっている。
- 訪れた後、近いうちに怪我をする。
※ここに挙げた内容は、長年ネットや心霊スポット情報で流布してきた噂を含みます。殺人・自殺・オーナー死亡については、今回確認した行政資料・書誌情報・公開報道では裏付けを確認できませんでした。
この場所の怪談は、ひとつの事件から派生したというより、複数の強烈な話が重なっています。
まず「薬物中毒者が自殺した」。
次に「殺人事件が起きた」。
そして最も有名なのが「事件と幽霊の噂で経営難となり、オーナーが3階で首を吊った」という話です。
もし事実ならかなり重大な事件ですが、今回の追加調査でも事件名・発生日・被害者名・新聞記事を特定できませんでした。
したがって、これらは事件史ではなく、ホテル・シャモニーに定着した廃墟怪談として扱います。
女性・少女・白いもや
怪異の種類もかなり多く、「白い服の女性」「おかっぱの少女」「白いもや」が出ると言われています。
特に2階ベランダに女性・少女が現れるという話は、施設の具体的な場所まで指定された噂です。
しかし、その霊が殺人事件の被害者なのか、自殺者なのか、あるいは別の人物なのかは資料によって説明が一定しません。
「車が逆向きになる」「訪問後に怪我をする」という話も、原因となる人物や事件とのつながりは不明です。
怪談が長年語られるなかで、別々の体験談がひとつの場所へ集約されていった可能性があります。
📷枕木山廃ラブホテル(ホテル・シャモニー)に実際に行ってみた
ここからは、私が実際に訪れた際に撮影した写真です。
現在の建物状況や管理状況は撮影当時と異なる可能性があります。過去の廃墟記録としてご覧ください。



建物は長期間放置されていたことが分かる状態でした。
少なくとも2007年までには廃墟専門書へ掲載されており、かなり長い期間「廃ラブホテル」として知られてきた場所です。



心霊サイトでは「3階でオーナーが首を吊った」と具体的に語られます。
ただ、現地の建物を見ただけで、その部屋や出来事を特定することはできません。事件の裏付けがない以上、現地写真と怪談を直接結び付けることは避けます。



この日の訪問では、白い服の女性、おかっぱの少女、白いもやなど、明確な心霊現象は確認できませんでした。
また「訪れた後に怪我をする」という噂についても、少なくともこの記事を書くうえで霊的な因果関係を確認できる材料はありません。
🧪噂の真相と検証結果
ホテル・シャモニーについては、施設の実在と廃墟化はかなり確認度が上がりました。
松江市の行政資料に「シャモニー2号」という名称が残り、古い電話番号資料には「ホテル シャモニー」、2007年の『廃墟本2』にも同名施設が掲載されています。
したがって、「ホテル・シャモニーという廃ホテルが枕木町に存在した」という部分は確認できます。
一方、薬物中毒者の自殺、殺人事件、オーナーの3階首吊りは、今回確認した資料では裏付けられませんでした。
特に「殺人→幽霊の噂→経営難→オーナー自殺」という物語は非常に完成された筋書きですが、それを支える事件記事が見つかっていません。
現時点では、実在した廃ラブホテルに、自殺・殺人・オーナー死亡・女性霊など複数の怪談が後から重なった場所と整理するのが最も慎重です。
😱枕木山廃ラブホテル(ホテル・シャモニー)の恐怖度
雰囲気:★★★★☆
立地:★★★★☆
心霊現象の有無:★☆☆☆☆
過去の事故事件の有無:★☆☆☆☆
総合評価:★★★☆☆
✍️まとめ
枕木山廃ラブホテル(ホテル・シャモニー)は、島根県でもかなり有名な廃墟系心霊スポットです。
「オーナーが3階で首を吊った」という噂は特に強烈ですが、調べ直すと、その事件自体を裏付ける資料は確認できませんでした。
一方で、ホテル・シャモニーそのものは実在し、松江市の行政資料や2007年の廃墟専門書にも名前が残っています。
つまり、場所そのものは実在する。
しかし、そこへ結び付けられた殺人・自殺の物語は確認できない。
この「実在する廃墟」と「完成度の高い怪談」の境界こそ、この場所の一番興味深いところかもしれません。
建物は老朽化した私有物です。この記事の過去写真を見て、現在の敷地・建物へ無断で入ることはやめてください。
というわけで、今回はここまで。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
それでは――お憑かれさまでした。
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特に、正確な開業年・閉業年、経営者、「殺人」「薬物中毒者の自殺」「オーナー首吊り」の噂がいつ頃から語られたのかをご存じの方がいれば、ぜひお問い合わせフォームやコメントからお聞かせください。




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