スーツの袖
タイトル:スーツの袖
ハンドルネーム:ハルさん
これは僕の母親が小学生の時に体験した話です。
学校からの帰り道のこと。
近道のために民家の塀と塀の間の細い路地を友達と2人で喋りながら歩いていると、後ろからふと一瞬スーツの袖のようなものが視界に入りました。
気のせいかと思い、また喋りながら歩いていると今度ははっきりと大人のスーツの袖が見えました。
その路地は子供2人、大人1人分の幅しか無かったため、きっと追い越して先に行きたいのだろうと思い、道を開けようと振り返りました。
しかし、そこには誰もいませんでした。
気のせいかな?と思い、また喋りながら歩いていると、またスーツの袖が視界に入りました。
今度は素早く振り向きましたが、やはり誰もいませんでした。
その路地は直線で50mほどの長さで両サイドに高い塀があるので、気配を感じて振り向いたら、隠れようとしてもすぐに姿を消せるような場所ではないのです。
友達に「後ろに誰かいたよね?」と聞くと『ううん、知らない。』と答えました。
その日の夜、自室の机に向かって宿題をしていると、寝起きでもなく、意識もはっきりしているのに急に身動きが取れなくなりました。
いわゆる金縛りです。
金縛りを体験したのは初めてのことでしたが、そのまま何かに後ろから引っ張られる感覚に襲われました。
体は全く動かせないのに、どんどん何かに引っ張られ椅子が後ろに傾いていき、得体の知れない恐怖を感じながら、もう倒れるというところで金縛りが解けました。
それが下校中の出来事と関係があるのか分かりませんが、不思議な体験だったそうです。
◇皆様の怖い話を募集中◇
皆様の怖い話をブログに掲載、YouTubeで朗読させて貰えませんか?
当ブログ、当チャンネルでは皆様が実際に体験した怖い話、知人から聞いた怖い話、創作の怖い話を募集しています。
下記の注意事項に同意して頂ける方はお問い合わせページからお気軽にご連絡ください。
・他メディアからの盗作は一切禁止、完全オリジナルの怖い話でお願いします。
・他メディアで紹介していない話に限定させて頂きます。
・投稿して頂いた話を内容が変わらない範囲で修正や加筆させて頂く場合があります。
・投稿して頂いた話を怪談イベントなどで使用させて頂く場合があります。
・投稿して頂いても必ず掲載される保証はありませんのでご了承ください。
皆様の投稿を心からお待ちしています。
コメント