彷徨う老婆
タイトル:彷徨う老婆
ハンドルネーム:キッドさん
俺は看護師を22歳の時からやっており、かれこれ10年になります。
あれは3年前くらいに、ある老人介護施設で働いていた時のことです。
入社当初はまず入居者の名前を覚えることが重要で、分からない方は上司に聞いて確認していました。
そんなある日、入社して1週間くらいした時のことです。
ある白髪のお婆さんがシルバーカーを押しながら廊下を歩いていました。
その方はシルバーカーにクマのキーホルダーが付いているのと、顔の右頬にほくろがあるのが特徴的でした。
すれ違いざまに挨拶し、誰だっけあの人?と考えながら、上司に確認すると、上司は少し驚いた後『君って霊感ある?』と聞かれたので、「はい。」と答えました。
実は俺は小さい時から霊感があり、日常的に見ていました。
上司はその特徴のお婆さんを知っており、名前を教えてくれたのですが、その後『その人は君が入社する2日前に亡くなった方なのよ。』と言いました。
クマのキーホルダーは孫からのプレゼントだったようです。
俺は「なるほど、だから覇気を感じなかったのか。」と納得しました。
霊感があると、霊が人と紛れてなかなか気が付かないことがあるので、たまに霊だと気付かず喋りかけてると、他の職員に『どうしたの?』と言われることがあります。
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